新築一戸建てを購入する前に!治安のよさを確認する方法とは
新築一戸建てを購入するなら、家のデザインや立地だけではなく、地域の治安も大切な要素です。安心して暮らせる環境かどうかを事前に確認することで、後悔のない選択ができます。本記事では、治安のよさを決める基準のほか、治安の良し悪しを見極めるための具体的な方法やポイントをわかりやすく解説します。
治安のよい街の特徴とは
安心して暮らせる環境を求める際、「治安がよい街」という条件は多くの人にとって重要な要素です。では、治安がよいとされるエリアにはどのような特徴があるのでしょうか。以下にその具体的な特徴を挙げ、解説します。
繁華街から離れている
治安がよいとされる街は、繁華街からある程度離れている傾向があります。繁華街は昼夜を問わず人が集まり、とくに夜間には居酒屋やクラブなど深夜営業の店舗が多く営業しています。
これにより、酔った人々が増えることや、入店の勧誘、ときにはトラブルに巻き込まれる可能性もあります。また、ゲームセンターやカラオケ店、パチンコ店なども多いため、騒音や人混みによる不快感が生じることがあります。
これらの理由から、静かで落ち着いた生活を望む場合は、繁華街から離れた住宅地を選ぶとよいでしょう。
街灯が多い
街灯の数が多いかどうかも治安のよさを示す指標のひとつです。街灯が少なく暗いエリアは犯罪が発生しやすい環境を作り出してしまいます。一方で、街灯が整備されている街では、夜間でも視界が確保されるため、犯罪抑止効果が期待できます。
とくに、自宅から駅やバス停までのルートに街灯が途切れず配置されている街は、帰宅時の安全性が高いといえます。引っ越しを検討する際には、昼間だけではなく夜間にその街を訪れ、街灯の有無や照明の明るさを確認することが重要です。
地域コミュニティが活発
治安がよい街では、地域住民同士のコミュニケーションが活発であることが多いです。自治会や防犯パトロールが盛んなエリアでは、住民が一体となって街を守る意識を持ち、犯罪の抑制に繋がります。また、地域イベントが多い街は、住民同士の交流が増えるため、不審者が目立ちやすくなります。
治安のよさはどこで確認すればいいの?
住むエリアを選ぶ際、治安のよさは重要ですが、具体的にどのように調べればよいのか迷うこともあるでしょう。ここでは、治安のよさを確認するための効果的な方法を紹介します。
犯罪情報マップを確認する
各都道府県の警察本部が公開している「犯罪情報マップ」は、治安を調べる際に役立つツールです。このマップでは、過去に発生した犯罪の件数や傾向を地域ごとに確認できます。
特定の住所を検索したり、犯罪の種類を絞り込むことも可能で、住みたいエリアの治安を詳細に把握できます。警視庁の公式サイトを活用することで、信頼性の高い情報を得られます。
実際にエリアを散策する
インターネットで得た情報だけではなく、実際にその地域を訪れて確認することも重要です。たとえば、昼夜を通じて人通りが多いか、夜間に街灯がしっかり整備されているかを確認しましょう。見通しの悪い暗い道は犯罪リスクが高まるため注意が必要です。
また、環境の整備状況も確認すべきです。「割れ窓理論」によれば、落書きやゴミの放置は防犯意識の低さにつながりやすいとされています。エリアを歩きながら、こうした点も確認しましょう。
犯罪注意の看板やコンビニの状況をチェック
通りに「ひったくり注意」「痴漢多発」などの看板が多い場合、そのエリアでは同様の事件が頻発している可能性があります。また、コンビニのトイレ対応も指標のひとつです。自由に使える店舗が多い地域は比較的治安がよいと考えられます。
ただし、コロナ禍以降は一部店舗で貸出制限があるため、ほかの要素とあわせて判断することが重要です。
新築一戸建てでできる対策とは
新築一戸建ての購入は人生の大きなイベントですが、快適で安全な暮らしを守るためには防犯や防音の対策が欠かせません。以下では、窓ガラス、ベランダ、庭の防犯対策や騒音対策について解説します。
防犯対策の徹底
警察庁のデータによれば、戸建て住宅への侵入被害の約半数が窓を通じて発生しており、窓ガラスは侵入窃盗の主要なターゲットとなっていることがわかります。そのため、防犯ガラスの導入は有効な対策です。
さらに、庭やベランダの防犯対策も大切です。1階だけではなく、2階以上のベランダからの侵入も対策が必要です。防犯カメラや防犯ステッカーを設置するのも効果的です。
騒音対策
騒音は居住者同士のトラブルの主因になるため、建物の構造をチェックすることが重要です。防音性が高いのは鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造です。新築物件を選ぶ際には、物件概要書を確認し、建物の構造が適切かを確認してください。
まとめ
治安のよい街を選ぶ際には、繁華街からの距離、街灯の整備状況、地域のコミュニティ活動といった要素を考慮することが大切です。これらのポイントを参考に、多角的な視点で情報を収集し、自分や家族が安心して暮らせる環境を見つけてください。また、新築一戸建てを安全で快適な住まいにするためには、窓やベランダ、庭での防犯対策とともに騒音対策も検討する必要があります。生活の安全を確保することで、より快適で穏やかな毎日を過ごすことができるでしょう。